中上健次『地の果て 至上の時』

同時代ゲーム』に似て、悪文で読みにくいことこの上ない。私がもう少し年齢を重ねれば面白く読める、と思った。中上健次に比べれば、人としてまだ若造だ。
物語は最初から最後まで緊張感が続く。
浜村龍造の死による不在で宙ぶらりんに話が終わるが、この場所と人々の未来は続いているはずだ。しかし中上本人の不在のため続編は不可能だし、あまりに特異な小説ゆえ他人の二次創作も不可能だろう。