2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹『1973年のピンボール』

大江健三郎『万延元年のフットボール』との類似点は本当にあるのかと確認してみたくなり、再読した。学生時代以来、二回目だ。 『万延元年』とはまったく何の関係もない、というのが感想。タイトルだけは意識したのかもしれない。大江健三郎よりカートヴォネ…

ドストエフスキー『罪と罰』

『カラマーゾフの兄弟』を、登場人物の総当たりリーグ戦と評した人がいた。 『罪と罰』はどうなんだろう。各登場人物が主役となるシーンがあり、他の人物と対峙する。感情の起伏が激しい人物が多く、ジェットコースターのようなストーリー展開で、読んでいて…