谷崎潤一郎『春琴抄』

青空文庫に掲載されていたので読んでみた。芸の世界に生きる春琴と佐助の純愛。谷崎作品は官能的とか耽美的とか言われるが、脇目を振らずに進むストーリーは、直線的で、なかなかスポーティだ。
というわけで体育会系に近いものを感じたが、例えばプロのアスリートのメンタルと日常も、この小説のように凡人の世界を超越しているのだろう。