ロマンスがありあまる

とテレビで歌っていた。あえて選曲したのかはわからない。何でもネタに聞こえてしまう時候柄だが、曲のセンスと優れた演奏テクニックのほうには注目されないのか。ボーカルの顔と歌唱力に難(?)があったとしても、それを軽々と超える中毒性。最近気になる、数少ない良質の邦楽ポップバンドなんだが。
思い出したが、嫁の実家でこたつを囲んで紅白歌合戦 椎名林檎を観てたら、出だしのギター一発に心奪われた。演奏者のテロップを見て納得した。その感覚は、私が遠い昔、家族で見てた音楽番組で『いけないルージュマジック』を聞いたとき以来の戦慄だった。お茶の間の空気をある種気まずくさせてしまう力は、デビッドボウイにも共通しているかもしれない。
こういう人たちは、いつの時代にも必要だ。ゲスもそれくらいお茶の間を戦慄させれば面白い。