2016-07-04から1日間の記事一覧

中森明夫『アナーキー・イン・ザ・JP』

青春漫画のような都合のいいストーリーだが、アナーキスト大杉栄とその周辺人物が現代に登場する展開が面白い。重きが置かれるのは大杉栄ではなく主人公の少年で、楽観的な欲望の肯定で一貫している。私たちはこの小説を読むとき、パンクロックを聞くときと…